都市計画論文集
Print ISSN : 1348-284X
第42回学術研究論文発表会
セッションID: 13
会議情報

都市計画道路事業沿道街並み形成における建築審査会に関する研究
-山形県高畠町まほろば通りの事例について-
*相羽 康郎
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

本論文は、都市計画道路事業に伴う街並み景観形成において、まちづくり条例にもとづく建築審査会の経験から、審査の役割りなど街並み形成にとって有益な情報を提供することを目的としている。審査会で指摘され変更されたデザインの一覧表から、屋根形態、前面空地のアメニティ、窓やファサードの開放性に関して比較的変更のあったことがわかる。また大規模な2つの敷地における審査過程が検討された。これらの結果から、いくつかの有益な示唆が得られた。すなわち、街並みの雰囲気を現す近代和風といった分かりやすい言葉、初動期に実施された街並み景観シミュレーションを伴うワークショップ、建築士が決定した直後に審査会を実施すること、施主よりも建築士の意見を尊ぶこと、これらの重要性である。

著者関連情報
© 2007 公益社団法人 日本都市計画学会
前の記事 次の記事
feedback
Top