本研究は、連合自治会組織をベースに全市レベルの市民を巻き込み、より公益的な活動へと発展を遂げている東部拠点のまちづくり市民フォーラム事務局の機能や運営について段階ごとに追究している。その結果、市民フォーラムや事務局の拠点を活動している地域に置くことは、市民による主体的なフォーラム運営に欠かせない条件であることが読み取れた。都市整備の分野では、従来ならば、フォーラム運営は専門家にまかせ、市民はセッティングされた「場」に参加することが多かった。市民フォーラム事務局は、各々の事務局機能の段階を経て、より中間支援組織としての役割を担って発展してきている。