都市計画論文集
Print ISSN : 1348-284X
第45回学術研究論文発表会
セッションID: 49
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地域での文化活動の派生からみた地域多主体型アートプロジェクトの役割に関する研究
墨田区向島地区での一連のアートプロジェクトを事例として
*荒川 佳大真野 洋介
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抄録

本研究では地域で行われている文化活動が集まる形で行われる地域多主体型アートプロジェクトの特徴と役割を明らかにすることを目的とする。その特徴は以下の通りである。 1)アートプロジェクト毎に運営主体が変化している。 2)地域団体との連携によって行われている。 3)地域ストックを活用して拠点が形成されている。 このような特徴やサポーターシステムによって、運営や活動内容の面においてアートプロジェクトの枠組みにとらわれない文化活動が派生した。また、地域多主体型アートプロジェクトは文化活動が派生したことによって地域との関わりを持ちたいと思っていたがきっかけのなかった人々が地域との関わりをもてた「社会的包摂」と、自分の地域に対する問題意識を反映した活動内容となり「地域の潜在的なニーズを顕在化」できた2つの点に意義があると考えられる。

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© 2010 公益社団法人 日本都市計画学会
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