日本都市計画学会中部支部研究発表会論文集
Online ISSN : 2435-7316
埼玉県深谷市の道の駅併設型農産物直売所における地域活性化の特色
児玉 恵理
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2022 年 33 巻 p. 11-14

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抄録

本稿の目的は,埼玉県深谷市の道の駅併設型農産物直売所の2010年の調査を起点にし,2015年までのフォロー調査および2021年の定点調査により,その地域活性化の特色について明らかにすることにある。直売所は,顔の見える農業に基づく食の安全と地産地消による地域振興に貢献する。道の駅は,休憩機能と情報発信機能および地域連携機能を有する。深谷市には,「道の駅おかべ」,「道の駅はなぞの」,「道の駅かわもと」の3カ所に直売所がある。農産物直売所は,JA(農業協同組合)が主体の直売施設であり,施設(農林公園など)に複合または隣接される直売施設である。本稿は,直売所の地域振興と道の駅の地域連携機能の融合に着目する。この地域活性化の特色は,深谷ねぎの地域ブランド化およびそれをモチーフとしたイメージキャラクター「ふっかちゃん」と深谷市の偉人・渋沢栄一のブランディングを活用し,観光拠点,さらにデジタル田園都市構想の核となりうる点にある。

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© 2022 公益社団法人 日本都市計画学会 中部支部
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