2017 年 15 巻 p. 45-48
本研究は、神戸市都心部で導入されたコミュニティサイクルを対象として、観測された利用者による休日の走行履歴データをもとに、利用者による回遊行動を分析することを目的としている。具体的には、走行履歴データより得られた利用者の位置データ(3分ごとに記録)を停止中と移動中に区分し、都心部での利用者が走行した道路区間と停止した場所(継続して10分以上、停止した場所)を特定化し、それらの地域内での空間分布特性を明らかにする。さらに、利用者ごとの走行履歴からトリップチェインを抽出し、その形態による総走行距離、総利用時間の違いを示す。