抄録
本研究は、地域施設のうち小売店舗に着目しその利用・活用と高齢者のふれあい機能の実態を調査することにより安心なまちづくりに対する役割を明らかにすることを目的とした。
スーパーは高齢者の潜在意識の中でコンビニと個人商店の中間に位置するものであり、コンビニよりも利便性を求めている人でもふれあい拠点としての役割を期待していることわかった。各種店舗の利用頻度の増加、日常生活でのふれあいに休憩スペースが大きく関わっていると考える。高齢者のふれあいが希薄になっている今、日常生活で利用する店舗利用の面からふれあいを自然に発生させる手段として、「店舗での休憩等対流空間の設置」が有効であることがわかった。