2018 年 16 巻 p. 53-56
本研究の目的は、実際の地下空間において脳波計測実験および認知地図描画実験とアンケート調査により、経路探索時の迷いの発生について総合的に把握することである。実験は大阪駅南地区の地下街にて19名の被測定者を用いて実施した。結果、脳波計測実験より多くの被測定者は分節点で迷いが発生していると推察された。また認知地図とアンケート結果より空間認知非優位なグループの存在が確認でき、脳波計測実験の結果と合わせて空間認知非優位なグループの傾向を総合的に把握することができた。