日本都市計画学会関西支部研究発表会講演概要集
Online ISSN : 2189-8081
Print ISSN : 1348-592X
ISSN-L : 1348-592X
古写真ワークショップを通じた近郊山村地域の将来像の探索
滋賀県高島市朽木地域の事例
熊澤 輝一鎌谷 かおる木村 道徳
著者情報
研究報告書・技術報告書 オープンアクセス

2018 年 16 巻 p. 69-72

詳細
抄録

本研究は、古写真を用いた連続ワークショップを通して地域の未来を考えることにより、何が把握され共有されるのかを明らかにすることを目的とした。  その結果、第一に、古写真収集と現地調査を通して、古写真を起点に過去と現在を比較しながら考えることに適したトピックを、もの・こと、人工物・自然物を問わず抽出することができた。第二に、「変化を理解する段階」では、地域と自分自身の過去を振り返ることを通して、個別具体の経験情報が提供・共有された。また、現地に赴いた方の企画では、将来を眼差した気づきや疑問が示された。第三に、「将来を選択する段階」では、未来を生きる他者に働きかけることを通して、やや一般化された情報が提供・共有された。

著者関連情報
© 2018 公益社団法人 日本都市計画学会 関西支部
前の記事 次の記事
feedback
Top