日本都市計画学会関西支部研究発表会講演概要集
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地域における高校生の居場所のあり方と今後の公共施設に関する研究
大阪府岸和田市の高校生を調査対象として
中谷 悦子岡 絵理子
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研究報告書・技術報告書 オープンアクセス

2020 年 18 巻 p. 49-52

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抄録

近年問題視されている、中高生のコミュニケーション能力の低下や地域社会における人間関係の希薄化は、彼らが日常的に過ごす場所や社会との関わり方に原因がある。本研究では、だんじり祭が盛んな岸和田市の高校生に焦点をあて調査を行った。岸和田市では地域コミュニティは縮小していながらも、だんじり祭を地域社会に参加するきっかけとするには十分であったため、高校生の居場所に対するニーズを基に居場所の検討を行い、地域とつながる場所を提供することで、さらに地域の活性化につなげる。それは、様々な人が訪れる場所で、地域社会への参加に対する抵抗を減らすことができる空間とすることが重要である。そのためには、公共施設全体の再構築が今後の課題となる。

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© 2020 公益社団法人 日本都市計画学会 関西支部
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