御堂筋では車から人中心のみちへの空間再編が目指されている。近年、周辺の夜間人口や観光客の来訪が増加するなかで、御堂筋に求められる機能も大きく変化してきている。本研究では御堂筋の淀屋橋からなんばまでの区間を対象に、2009年に実施された歩行者の滞留行動特性調査の結果をもとに、2019年に同様の調査を実施することで、この10年間の滞留行動の変化を明らかにした。歩道と民地の物理特性と滞留行動特性の変化から、今後の空間整備の在り方を探った。御堂筋の滞留行動の特性は地区ごとに大きく異なり、それらの状況に応じた歩道の拡幅による空間量の確保やオープンカフェの導入による滞留空間の創出などの空間整備が求められることがわかった。