千葉県立保健医療大学紀要
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千葉県内の中小規模施設で就業する看護職者が看護実践を遂行するために受けたい研修とその理由
浅井 美千代杉本 知子佐藤 まゆみ植村 由美子佐藤 紀子川城 由紀子西野 郁子
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2020 年 11 巻 1 号 p. 1_51-1_55

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抄録

 目的:県内の中小規模施設で就業する看護職者の看護実践業務を遂行する力を向上させるために受けたい研修とその理由を明らかにする.

 方法:県内の医療施設等に対する郵送調査を2013年度に実施した.調査回答者2,214名のうち,中小規模病院等に就業中で,受けたい研修とその理由に回答した249名を分析対象とし,その回答に関する記述のカテゴリー化を行った.

 結果:受けたい研修として【認知症ケア】が全ての就業場所から抽出され,看護職者は,『世相を反映した問題に直面している』等の理由で研修を受けたいと思っていた.就業場所別では,病院 ・診療所で【救急看護】,訪問看護ステーション・介護保険施設で【ターミナルケア・看取りの看護】が抽出され,いずれも『看護実践能力を高めたい』という理由であった.

 考察:県内看護職者は認知症高齢者対応等を喫緊の課題として認識し,看護実践力を高めるために【認知症ケア】【救急看護】【ターミナルケア・看取りの看護】についての学習を望んでいた.今後はこれらを強化する研修を企画する必要があると考えられた.

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