線維素性心膜炎を伴った超高齢発症男性SLEの１剖検例

渡部 龍; 石井 智徳; 張替 秀郎; 佐々島 朋美; 宇部 健治; 小野寺 賢; 中村 明浩; 中屋 来哉; 相馬 淳; 小野 貞英

doi:10.14961/cra.24.74

原著

線維素性心膜炎を伴った超高齢発症男性SLEの１剖検例

渡部龍, 石井智徳, 張替秀郎, 佐々島朋美, 宇部健治, 小野寺賢, 中村明浩, 中屋来哉, 相馬淳, 小野貞英

著者情報

渡部龍
東北大学病院血液免疫科
石井智徳
東北大学病院血液免疫科
張替秀郎
東北大学病院血液免疫科
佐々島朋美
岩手県立中央病院呼吸器科
宇部健治
岩手県立中央病院呼吸器科
小野寺賢
岩手県立中央病院循環器科
中村明浩
岩手県立中央病院循環器科
中屋来哉
岩手県立中央病院腎臓内科
相馬淳
岩手県立中央病院腎臓内科
小野貞英
岩手県立中央病院病理科

ジャーナルフリー

2012 年 24 巻 1 号 p. 74-80

DOI https://doi.org/10.14961/cra.24.74

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抄録

全身性エリテマトーデス（SLE）の多くは若年女性に発症し，80歳以降に発症する超高齢発症SLEは，極めて稀である．今回我々は，83歳で発熱，多発関節痛，心囊液貯留にて発症した，超高齢発症男性SLEの１剖検例を経験した．入院時に認められた多量の心囊液は，剖検時にはほとんど認められず，臓側心膜と壁側心膜への著明な炎症細胞浸潤と線維化を認め，敗血症および線維素性心膜炎が死因と考えられた．

責任著者(Corresponding author)

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