抄録
全身性強皮症の33歳女性.発熱,頭痛,錯乱が出現,無菌性髄膜炎の診断にて抗ウイルス薬と抗生剤投与を開始した.頭痛,意識状態は改善したが,発熱,CK高値が持続しステロイド大量療法を行ったところ,頭痛,意識障害が再出現した.頭部MRIで後頭葉にT2強調画像,fluidattenuated inversion recovery画像で高信号病変を認め,reversible posterior leukoencephalopathy syndromeと診断した.血圧・脳圧管理にて臨床症状,画像所見ともに速やかに改善した.