臨床リウマチ
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誌上ワークショップ 実地医家からみた2010RA分類基準の現状
関節リウマチにおけるACR/EULAR 2010 RA分類基準の問題点 ―実地医の立場より―
織部 元廣
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2013 年 25 巻 1 号 p. 46-51

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抄録

   ACR/EULAR.2010年関節リウマチ分類基準の問題点をクリニックの立場から考察する.典型的な骨ビランがあれば関節リウマチ(RA)とする点で,典型的な骨ビランの定義が明確でない.骨萎縮を背景に辺縁ビランや打ち抜き像があれば可能性が高い.ただ,既にRAと診断され生物学的製剤(BIO)を投与されている例でも約1/3の例で典型的と言える骨ビランは存在しなかった(自験例).DIPや1stMCP,1stMTPは基準から除外するとされているがこれらの部位でも明らかなRA病変は存在する.これらの部位を無視して良い訳ではない.関節の腫れの定義が明確でない.基本的にはOAは冷たく固い腫れ,RAは柔らかく熱い腫れと考える.新分類基準では関節の腫脹と圧痛の数が問題になっているが,旧基準(1987年)では関節炎の数となっており,微妙な関節所見の表現の差が治療対象のRA患者群の差にもつながる可能性がある.

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© 2013 一般社団法人日本臨床リウマチ学会
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