プレート用いた機械式定着筋は,従来の半円形フックによる機械式定着筋の代替として適用するもので,鉄筋端部に接合したプレートの支圧により定着を確保する方法である。この方法は,近年の耐震性向上を目的とした過密配筋による施工性低下およびそれに伴うコスト増加を解決する方法として期待されている。そこで,プレートを有するナットを用いた機械式定着筋を開発した。各種性能確認の試験を実施し,今回開発したプレートを有するナットを用いた機械式定着筋が,従来の半円形フックによる定着筋と同程度の性能を有することを確認した。