コンクリート工学論文集
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耐震壁を対象とした新型ひび割れ誘発目地に関する実験研究
閑田 徹志百瀬 晴基鈴木 宏一淺岡 茂
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2010 年 21 巻 3 号 p. 3_9-3_21

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抄録

RC建築物の収縮ひび割れ制御に有効なひび割れ誘発目地(以下目地)に十分な集中性能を発揮させるには部材厚さの20%以上の目地断面欠損量が必要とされ,耐震壁など構造部材では断面欠損量分だけ増厚が必要で大きなコスト増要因となる。本研究では,ノッチ目地とコッター内部目地を組み合わせた新しい目地を提案すべく,ひび割れ集中性能についてはり試験体の直接引張実験結果をもとに検討した。また,提案目地を有する耐震壁のせん断性能を構造実験により確認するとともに,実建物に適用してひび割れ集中性能を検証した。その結果,目地のひび割れ集中性能は従来技術よりも優れており,内部目地を有効壁厚として考慮することで増厚の大幅低減が可能となるとともに,実建物においてひび割れ集中が従来技術と同等以上で十分な適用性があることを確認した。

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© 2010 公益社団法人 日本コンクリート工学会
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