日本唾液腺学会誌
Online ISSN : 2759-0003
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唾液腺細胞診ミラノシステム─改訂第2版の概要と普及に向けての課題─
樋口 佳代子
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ジャーナル オープンアクセス

2024 年 64 巻 p. 70-49

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抄録
唾液腺細胞診では手術適応となる腫瘍性病変の正確な拾い上げが最も重要である。唾液腺細胞診ミラノシステムはこのような唾液腺細胞診の特性に対応した国際標準の唾液腺細胞診報告様式である。不適正、非腫瘍性、意義不明な異型、腫瘍性(良性腫瘍および良悪性不明な唾液腺腫瘍)、悪性の疑い、悪性の6 つの診断区分より構成され、さらに各区分の悪性のリスクと臨床対応が記載されている。実用的で腫瘍性のリスクの層別化や継続的な精度管理の指標としても有用であることが立証されており、早急な国内での普及がのぞまれる。
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© 2024 日本唾液腺学会
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