大学の研究室における化学物質の使用は短時間で間欠的な場合が多い。このため、労働安全衛生法で規定されている有害物質取扱作業場を対象とした作業環境測定では、研究室の健康障害リスクを検出できない可能性が指摘されている。著者らは個人ばく露測定や、化学物質リスクアセスメントを活用することによって、作業環境測定に基づくばく露管理をより適正に実施しうると考えた。これを検証するために、作業環境測定と個人ばく露測定の併行測定、並びにリスクアセスメントの試行を行った。それらの結果、個人ばく露測定とリスクアセスメントは作業環境測定では検出できない健康障害リスクを検出し、従来の作業環境測定に基づいた作業環境管理を補う可能性が示唆された。