Drug Delivery System
Online ISSN : 1881-2732
Print ISSN : 0913-5006
ISSN-L : 0913-5006
特集 “疼痛緩和医療におけるDDS” 編集 : 松村保広
NGFの疼痛への関与とその治療応用の現状
山口 淳
著者情報
ジャーナル フリー

2011 年 26 巻 5 号 p. 457-460

詳細
抄録

NGF(Nerve growth factor)は, 元来, 感覚神経や交感神経の発達・増殖や機能維持に必須の因子として同定された. 近年, NGFは炎症性・炎症性疼痛などの慢性疼痛に深く関わることが明らかとなってきた. NGFの阻害薬は, 既存の治療薬が効かない多くの患者に対する新規の治療法と期待されている.
本概説では, NGFが疼痛を惹起するメカニズムやその治療応用についてこれまでの研究報告をまとめる.

著者関連情報
© 2011 日本DDS学会
前の記事 次の記事
feedback
Top