2026 年 94 巻 2 号 p. 127-131
種々の元素が高温エロージョン・コロージョン(以降 高温E-C)に及ぼす影響を検討した結果に基づき,高Fe含有Ni-Fe基自溶合金を開発した.開発合金は,母相の耐高温E-C性の向上および表面凹凸形状により従来のNi基合金よりも優れた耐高温E-C性を示した.Ni-Fe合金を用いた検討により,Feによる耐高温E-C性向上は,硬く耐エロージョン性に優れるFe主体の酸化スケール形成によるものであった.高温E-Cによる材料の損耗を抑制するためには,高温酸化・高温腐食により形成する酸化スケールが優れた耐エロージョン性を有することが重要であると明らかにした.