Dental Medicine Research
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総説
自然免疫細胞におけるシグナル調節機構
桑田 啓貴
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2014 年 34 巻 1 号 p. 12-16

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抄録

過去10年, 免疫学では自然免疫系分野における進展が目覚しい. 自然免疫はマクロファージや好中球, 樹状細胞などの貪食系細胞が主役の免疫細胞集団である. 自然免疫細胞は炎症応答を引き起こすことによってもう一つの免疫系である獲得免疫系の活性化を促す. これら二つの免疫系の緊密な相互作用によって我々の体は病原性微生物の攻撃から保護されている. この時, マクロファージ活性化のオン・オフは厳密にコントロールされる必要がある. 前半では, 転写因子レベルや受容体レベルなど様々な仕組みの制御メカニズムについて概説する. また, 自然免疫には体の中のゴミ掃除など感染防御以外にも重要な役割を有しており, 通常とは異なる分化誘導の存在が議論されているが, 詳細なメカニズムはまだ不明である. 後半では今後免疫研究の中心課題となるオルタナティブマクロファージの分化機構について概説する.

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© 2014 昭和大学・昭和歯学会
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