昭和歯学会雑誌
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咬合力の負荷に伴う顆頭変位のX線写真による検討 (第1報)
側方位単純X線写真像による測定精度
菅沼 岳史船登 雅彦新谷 明幸古屋 良一川和 忠治原田 康雄岡野 友宏
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1990 年 10 巻 3 号 p. 283-289

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抄録

咬合力の負荷に伴う穎頭の変位を, 種々の咬合状態との関係において解明することは, 顎関節の機能をより深く理解することができるとともに, 顎機能異常の病因を究明する上で重要な情報が得られると考えられる.咬合力の負荷に伴う穎頭変位を解明する上で, 歯の変位や歯槽骨および顎骨自体の歪みを含めたより生理的な状態において, 穎頭の微少変位を観察する方法として側方位単純X線写真から測定する方法を選択し, アクリル模型と頭蓋模型を被写体として用い, 矢状面内の穎頭変位の測定精度について検討した.その結果, 矢状面内の穎頭変位を側方位単純X線写真によって0.05mmの精度で測定可能であることが判明した.

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