昭和歯学会雑誌
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光造形3次元モデルを応用した顎変形症の治療経験
秋月 弘道大野 康亮根本 敏行中村 篤道 健一
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1995 年 15 巻 1 号 p. 17-23

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抄録

われわれはCT画像から得られた情報をもとに光造形法により3次元プラスチックモデルを作製し, モデルの精度を検討するとともに顎変形症の臨床に応用した.ヒト乾燥骨を使用した顎骨モデルの精度の検討の結果, 乾燥骨とモデルの寸法の比は幅径で1.01, 高径で0.97であった.臨床において, 3次元モデルは形態評価やシミュレーション手術および人工材料や金属プレートの準備に応用された.この結果, 3次元モデルは顎変形症の診断と治療に有用であり, 手術の精度の向上に寄与するものと考えられた.

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