昭和歯学会雑誌
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石膏系埋没材の焼成に伴うミクロ構造の変化
岸田 徹直井 繁治池田 祐子玉置 幸道宮崎 隆
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1997 年 17 巻 4 号 p. 357-361

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抄録

石膏系クリストバライト埋没材の焼成に伴うミクロの構造変化を検討するために, 熱分析, X線回折分析, 圧縮試験及びSEM観察を行った.熱分析及びX線回折の結果, 結合材である石膏は昇温に伴い結合水を放出し無水石膏へと変化していた.SEM観察の結果, 石膏硬化体の針状結晶は昇温に伴い亀裂を生じ, さらに収縮していた.硬化体よりも800℃までの焼成体の強さは著しく低下し, 脱水によるミクロ構造の変化が鋳型の強さの低下の一要因である事が判明した.一方1,000℃焼成後のX線回折線図は, 800℃焼成後のそれと大きく変化したところは見られなかったが, SEM像においては針状結晶が消失し, また粒子の融合像が認められた.1,000℃焼成後の試料の強さは800℃焼成のものより増大していたので焼結による構造変化が影響したと考えられる.

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