昭和歯学会雑誌
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作業模型の三次元的寸法精度と咬頭嵌合位の再現性
樋口 大輔川和 忠治石浦 雄一福永 秀樹割田 研司古屋 良一石田 和宏
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2001 年 21 巻 1 号 p. 113-117

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抄録

作業模型の咬頭嵌合位の再現性に関与する材料側の因子として, 作業模型の寸法精度を明らかにするとともに咬頭嵌合位との関連について検討した.その結果, シリコーン・ラバー印象材による作業模型の寸法変化量はアルジネート印象材による作業模型に比べて1/4~1/5程度であり, シリコーン・ラバー印象材による作業模型の寸法精度が大変優れていることが明らかとなった.また, 寸法精度の良好な作業模型ほど咬頭嵌合位の再現性が良くなることが示唆されたが, クラウンが高くなる要因の中で, 材料側が関与しているのは全体の1/4~1/2程度であり, その要因が主として生体側にあることが推察された.

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