2001 年 21 巻 1 号 p. 172-177
われわれ昭和大学歯科病院看護部業務委員会は, 患者の実態および歯科医療に対する動向を把握するため, 1994年から2000年にわたり来院患者の意識調査を実施した.目的として, 1.患者サービスの向上, 2.業務の改善を図る, 3.患者のニーズと傾向を知る.以上のことから, 得られた情報により院内では数多くの改善がなされた.また, 質問内容の改革を行ったことによる回答の変化から, その時代の患者のニーズと傾向等を知ることが出来, 同時に情報社会による影響力の大きさも実感した.加えて, アンケート結果が職員全体の患者サービスへの意識向上の動機付けにおいて, 非常に効果的であったことを認識することができた.