昭和歯学会雑誌
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歯学部学生の立体認識・描写能力
佐藤 裕二北川 昇赤坂 恭一朗瀬沼 壽尉金原 大輔
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2006 年 26 巻 4 号 p. 334-337

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抄録

立体構造の認識能力は, 診査・診断, 治療方針の決定, カルテの記載, 技工指示書の作成, 患者への説明図の作成にとって重要である.そこで, 今後の学生教育を考える指針とするために, 学生の立体認識・描写能力の現状を調査し, 学生の抱える問題点を明らかにした.歯学部第6学年の学生103名を対象とし, 上顎金属床義歯の写真を配布し, 義歯と口腔組織の切断面を描写させた.回収した図について, 10項目を評価した.さらに問題演習 (補綴系88問) の試験成績との対応も検討した.その結果, 学生間の能力差は非常に大きかった.外面から理解できる形態については比較的良好であったが, 金属床義歯の内部構造や口腔組織との関係に関しては不十分であった.問題演習の試験成績とは有意な関係を示さなかった.これらのことより, 立体認識・描写能力の養成の必要性が示唆された.

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