昭和歯学会雑誌
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欠損歯列における下顎「支持域」の回復 (第7報)
クラスプ義歯における前処置と設計の影響について
五十嵐 順正朝見 光宏河田 守弘芝 〓彦
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1989 年 9 巻 3 号 p. 297-306

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抄録

咬頭嵌合位における下顎位は, 下顎「支持域」と呼ぼれる小, 大臼歯の咬合接触によって構成されている.これらの接触が失われ, 遊離端欠損歯列となった場合これを義歯によって再構成することは, 顎口腔系の機能の保全という観点から重要であるため我々は, 如何なる設計の部分床義歯が顎位をより効率的に回復しうるかについて検索している.義歯の維持装置として一般に頻用されているクラスプ維持装置において, これを設定する口腔内の維持歯の前処置と維持装置の設計によっては, 既に報告したテレスコープ義歯に匹敵する下顎位の回復が図れることが予測されたので検討した.その結果, 維持歯との連結自由度を最小とする設計のR.P.I.維持装置 (R.P.P.I.と呼称) において, テレスコープ義歯に近い成績が得られた.

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