Dental Medicine Research
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当科において経験したビスフォスフォネート系薬剤関連顎骨壊死の7例
井上 理豊島 貴彦丸山 志保持田 千久紗渡邉 仁資大橋 勝代田 達夫羽鳥 仁志新谷 悟
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2008 年 28 巻 3 号 p. 180-185

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抄録

ビスフォスフォネートはピロリン酸誘導体であり, 破骨細胞を特異的に阻害することで強力な骨吸収抑制作用を発現し, 乳癌や前立腺癌の骨転移, 骨粗籟症, 多発性骨髄腫などの治療に使用されている.しかし, 近年欧米において, ビスフォスフォネート投与患者に顎骨壊死の発症が報告され, 国内でも2007年からビスフォスフォネート投与に関連した顎骨壊死が報告され30症例に至っており, その多くは抜歯など侵襲的歯科治療に継発して発症している.昭和大学歯科病院口腔外科においても, 侵襲的歯科処置後に発症したと思われるビスフォスフォネート系薬剤関連顎骨壊死の患者7症例を経験した.ビスフォスフォネート系薬剤関連顎骨壊死は非常に難治性であり, 本剤に対する十分な認識を持ち, 患者に対して十分なインフォームドコンセントを行い, 医科との連携を深めて顎骨壊死の治療や予防に努める必要があると考えられた.

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