筑波大学臨床医学系皮膚科
1991 年 101 巻 11 号 p. 1339-
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15歳で発症した播種状黄色腫の女性例を経験し,検討を加えた.前額,眼囲,頚部,腋窩,左膝窩に米粒大から小豆大,橙黄色から黄褐色,弾性硬の小結節が多発し,肛囲,外陰部からの鼡径部,大腿内側にかけては融合傾向が著しく黒褐色の巨大な局面を形成していた.また,口腔,咽頭,喉頭,及び胃に粘膜疹を伴っていた.画像上,脳下垂体と下垂体茎の腫大があり,間脳下垂体の全般的は機能異常を認めたため,黄色腫細胞の間脳下垂体への浸潤が推測された.また,肝部下大静脈と左総腸骨静脈の狭小化を認めた.
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