日本皮膚科学会雑誌
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有棘細胞癌の核DNA量の検討 第3報:polyploid cellの分離とその性質
豊島 弘行堀 真吉田 彦太郎
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1991 年 101 巻 5 号 p. 533-

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抄録

皮膚有棘細胞癌において,polyploid cell,即ち核DNA量の大きな腫瘍細胞を取出し,その特性を知るため,腫瘍細胞を密度匂配遠沈法を用いて3層に分画した.そして,分画した腫瘍細胞の核DNA量と細胞質の比重,核細胞質比(以下NC比),核切れ込み指数などとの関係を検討した.その結果,高比重分画ほどpolyploid cell出現率が高く,NC比が大きい傾向がみられた.しかしながら,比重と核切れ込み指数との間には一定の関係はみられなかった.

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© 1991 日本皮膚科学会
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