日本皮膚科学会雑誌
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Isotope uptakeを指標としたin vitro制癌剤感受性試験の基礎的検討 Ⅰ.示適条件の決定について
金森 幸男立原利 江子今井 俊哉青木 雅子相良 宗徳中山 恵二中村 進一
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1993 年 103 巻 10 号 p. 1273-

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抄録

In vitro でのisotope uptake を指標とした制癌剤感受性試験を皮膚科領域の悪性腫瘍,特に悪性黒色腫への臨床応用を目的として,実施するための示適条件の決定を試みた.ヒトメラノーマ細胞樹立株としてG361,HMV-1およびMewoの3種類を使用した,DNA合成を測定する場合には,3H-Thymidineで,またRNAおよび蛋白合成を調べる場合には,それぞれ3H-Uridineまたは3H-Leucineでpulseし,24時間培養後にharvestした.取り込まれたisotope値を計測することにより,各々の合成を測定した.3つのcell linesはすべて96well平底microculture plateを使用し,1×104/wellの細胞数で,4日目にDNA合成,RNA合成および蛋白合成のすべてが最大となった.1×105/wellでは,DNA,RNAおよび蛋白合成のいずれの増大も認められなかった.1×104/wellの細胞数で,4日目に判定することが,DNA,RNAおよび蛋白合成のいずれを指標とする場合でも最適であることが明らかとなった.

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© 1993 日本皮膚科学会
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