日本皮膚科学会雑誌
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遊離脂肪酸の皮脂腺に及ぼす影響について
赤井 容子赤松 浩彦李 秀萍伊藤 明Christos C. Zouboulis朝田 康夫
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1994 年 104 巻 5 号 p. 647-

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抄録

リノール酸(C18:2cis9,12),パルミチン酸(C16)の皮脂腺の増殖に及ぼす影響を,ヒトの顔面より分離した皮脂腺を組織片培養して得られた培養脂腺細胞を用いて検討した.その結果,リノール酸は濃度依存性に培養脂腺細胞の増殖を促進し,一方,パルミチン酸は濃度依存性に増殖を抑制することがin virtoで判明した.面皰において,正常皮膚に比べてリノール酸の割合が減少し,パルミチン酸の割合が増加しているという事実より,この結果は,これらの遊離脂肪酸が面皰形成過程において,皮脂腺の増殖に影響を及ぼしている可能性を示唆するものと考えられた.

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© 1994 日本皮膚科学会
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