京都大学医学部皮膚科学教室
1995 年 105 巻 10 号 p. 1337-
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70歳,男.尿管癌(TN4M1,Transitional Cell Carcinoma,Grade 3)の化学療法中,左大腿部に浮腫が出現した.その後,恥骨部から両側大腿部にかけて浮腫と発赤が生じ,浮腫出現8ヵ月後,同部に水疱が出現した.組織学的に尿管癌の皮膚転移と診断された.水疱の位置は表皮内であり,さらに腫瘍細胞が水疱内および水疱を取り囲む表皮内に存在する特異な組織所見を示した.尿管癌の皮膚転移,および転移部での表皮内水疱形成はまれであり,文献的考察を加えて報告する.
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