日本皮膚科学会雑誌
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CPK-LDH比低値の皮膚筋炎における末梢血リンパ球表面マーカーの変動の検討 ―特に間質性肺炎の急性増悪との関係について―
深谷 元継
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1995 年 105 巻 9 号 p. 1209-

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抄録

皮膚筋炎の一部にCPK/LDH比の低い一群があり,しばしば急速に増悪し不幸の転帰をとる間質性肺炎を合併することが報告されている.対策として早期からの十分な免疫抑制療法が必要とされているが,このようなCPK低値の皮膚筋炎は,そもそも早期診断が困難な上に活動性の指標がはっきりしないためステロイドの初期投与量や減量の目安が把握しにくい.我々はこの点の解決のため患者末梢血リンパ球の表面マーカーのいくつかを経時的に測定した結果,活性化リンパ球とされているCD3/HLA-DR double positive細胞比率及びNK細胞とされているCD16 positiveまたはCD57 positive細胞比率の上昇が間質性肺炎増悪の判断に有用な可能性があると考えたので報告した.

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© 1995 日本皮膚科学会
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