日本皮膚科学会雑誌
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SLEの血漿中エンドセリン値―臨床的意義について―
原 典昭山崎 雙次
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1997 年 107 巻 10 号 p. 1239-

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抄録

当科における全身性エリテマトーデス36例の血漿中エンドセリン値を測定し,その臨床的意義について検討した.SLEの血漿中エンドセリン値は進行性全身性強皮症,皮膚筋炎に比べ,高値例が多く見られた.SLE症例を血漿中エンドセリン値が10pg/ml以上の高値群,10~3.35pg/mlの中等群,および3.35pg/ml以下の正常群の3群に分類し比較検討した.高値群は正常群に比し低年齢発症・最大尿蛋白量高値・血清補体価低値は有意差が見られた.ループス腎炎の有無,ネフローゼ症候群の有無を陽性群,陰性群に分類し血漿中エンドセリン値を比較検討したところ,ループス腎炎,ネフローゼ症候群の陽性群は陰性群に比しいずれも有意差をもって高値を示した.

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© 1997 日本皮膚科学会
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