1998 年 108 巻 6 号 p. 843-
全身性エリテマトーデス(SLE),円板状エリテマトーデス(DLE),シェーグレン症候群(SjS),高ガンマグロブリン血症性紫斑(HGP)などの自己免疫疾患患者血清のRo/SS-A,La/SS-B抗原に対する免疫応答性を,リコンビナント蛋白を抗原としたELISA法により検討した.SLEと60-kD Ro/SS-A抗原に対する反応性,およびSjSと52-kD Ro/SS-A,48-kD La/SS-B抗原に対する反応性の関連が示唆された.DLEでは低力価の60-kD Ro/SS-A抗原に対する抗体を約40%に認めた.HGPと52-kD Ro/SS-A抗原,再発性環状紅斑を伴うSjSと60-kD Ro/SS-A抗原に対する反応との関連が示唆された.