日本皮膚科学会雑誌
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ケミカルピーリング
吉村 浩太郎
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ジャーナル 認証あり

2000 年 110 巻 14 号 p. 2185-

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抄録
ケミカルピーリングは皮膚を表面から化学的に融解し,その後の創傷治療やそれに伴う炎症反応によって皮膚の再生を促す治療であり,主に皮膚の美容的改善を目的としたskin resurfacingの一手法である.歴史は古く,さまざまな薬剤を用いた治療手技が,前療法,後療法とともに臨床的には洗練されてきたが,作用メカニズムに対する基礎的研究は遅れており,未解明のことが多い.ケミカルピーリングにより臨床的には尋常性痤瘡や色素沈着などでは他の治療法では得られない大きな治療効果が得られており,さらなる治療法の改良や適応疾患の拡大が期待される分野である.一方,東洋人特有の炎症後色素沈着,遷延する紅斑や創傷治癒の問題など解決すべき問題点も残されている.
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© 2000 日本皮膚科学会
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