日本皮膚科学会雑誌
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皮膚科セミナリウム 第56回 皮膚の細菌感染症
皮膚細菌感染症の検査法
山崎 修
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ジャーナル 認証あり

2010 年 120 巻 1 号 p. 1-4

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抄録

皮膚感染症の多くは急性感染症であり,直ちに治療を開始することになるので,臨床所見・細菌学的直接鏡検・白血球数・CRPなどにより判断し,empiric therapyを開始し,後日判明する細菌学的検査結果により診断,治療を確認,修正することになる1)2).現在病院検査部に依頼する検査で皮膚科医は分離菌と薬剤感受性検査の情報を得ることができる.また疾患によっては免疫学的検査,遺伝子検査,共焦点レーザー顕微鏡,フローサイトメトリー法などの病原因子やその病態の把握につながる検査も有意義なものとなる.さらにMLST解析,パルスフィールドゲル電気泳動など新しい分子疫学的解析もある.

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