日本皮膚科学会雑誌
Online ISSN : 1346-8146
Print ISSN : 0021-499X
新・皮膚科セミナリウム 太陽紫外線環境と皮膚
1.太陽紫外線による皮膚障害―サンバーンの治療―
上出 良一
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2014 年 124 巻 6 号 p. 1115-1119

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抄録

サンバーンは最も普遍的な急性の紫外線傷害の皮膚症状である.24時間をピークに生じ,軽症の場合は軽度の灼熱感とびまん性紅斑であるが,高度になれば浮腫,水疱,びらんを伴った暗紅色斑となり強い灼熱感を伴う.重症の場合は悪寒戦慄,発熱,脱水など全身症状を呈する.皮膚障害はUVBによるシクロブタン型ピリミジンダイマー形成による直接的DNA損傷が主因であるが,UVB, UVAによる酸化的傷害も加味される.多様な炎症メディエータやサイトカインが産生され,炎症細胞浸潤も伴うため,一旦生じた後に抑制することは困難である.一般的に第一選択とされる副腎皮質ステロイドホルモン外用の効果は極めて限定的である.なるべく早期から1日2回のステロイド外用を開始し,1週間続けることが症状回復を早める可能性がある.ステロイドの全身投与も重症例では慣用的に行われているが,十分な根拠はない.むしろ非ステロイド系抗炎症薬がプロスタグランジンによる炎症と疼痛の緩和に有用である.患者には再発予防のため具体的に紫外線防御対策を指導する.

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