日本皮膚科学会雑誌
Online ISSN : 1346-8146
Print ISSN : 0021-499X
ISSN-L : 0021-499X
原著
職員スキー旅行後に発生した手足口病の集団感染
加藤 徳子北野 十喜一竹尾 友宏秋田 洋一渡辺 大輔山岸 由佳三鴨 廣繁
著者情報
ジャーナル 認証あり

2014 年 124 巻 7 号 p. 1301-1304

詳細
抄録

2013年2月に愛知医科大学病院職員30名が参加したスキー合宿旅行後,4名に発症した手足口病の事例を経験した.NT法を用いたペア血清では4名ともにコクサッキーウイルスA10(coxsackievirus A10:CA10)抗体価の有意な上昇が認められたが,CA6, 16およびエンテロウイルス71(enterovirus71:EV71)の上昇がみられたものもいた.当院ICT(Infection Control Team)の判断で当該職員の発症後3日間の出勤停止や就業規制をおこない,感染の拡大は抑えられた.

著者関連情報
© 2014 日本皮膚科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top