関西医科大学附属滝井病院
2015 年 125 巻 11 号 p. 2067-2071
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環状肉芽腫の典型的な臨床像は正常皮膚色あるいは淡紅色を呈する単発性あるいは多発性の環状皮疹とされている.しかし,実際に環状病変のみを呈するものは半数以下であり,丘疹,紅斑,痂皮を伴う皮疹,表面に変化を伴わない皮下病変など非典型的であることも多い.組織学的にも“柵状肉芽腫”が典型像とされているが,明らかな変性組織を認めない症例もしばしば見られる.本稿では,環状肉芽腫の臨床および組織像の多様性について述べる.
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