日本皮膚科学会雑誌
Online ISSN : 1346-8146
Print ISSN : 0021-499X
ISSN-L : 0021-499X
原著
Basal cell carcinoma of the nipple-areola complexの1例と内外報告57例の検討
長谷川 道子田村 敦志
著者情報
ジャーナル 認証あり

2015 年 125 巻 12 号 p. 2283-2288

詳細
抄録

81歳,男性.右乳頭を取り囲む15×12 mmの黒褐色不整形結節あり.摘出標本の組織像より線維上皮腫型の基底細胞癌と診断した.基底細胞癌の乳頭・乳輪部発生は,極めて稀であるが,発生母地の解剖学的特殊性から一般の基底細胞癌よりも悪性度が高いとする報告が多い.今回,1893年の最初の報告から内外報告57例を集計したところ,これまで指摘されてきたほど悪性度の高い腫瘍ではないと推定され,ほとんどの症例ではアグレッシブな治療は必要ないと考えた.

著者関連情報
© 2015 日本皮膚科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top