東京大学
2015 年 125 巻 9 号 p. 1763-1767
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脂漏性角化症は極めてありふれた皮膚良性腫瘍であるが,その臨床像は多彩で,しばしば悪性腫瘍との鑑別に迷う.脂漏性角化症の診断は肉眼所見でも充分な場合が多いが,ダーモスコピー所見を加えることにより,更に診断の精度を上げることができる.脂漏性角化症の基本的ダーモスコピー所見としては,多発性稗粒腫様嚢腫,面皰様開孔,溝・隆起,ヘアピン様血管がよく知られ,これらの所見を駆使することで,脂漏性角化症を正しく診断することが大切である.
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