日本皮膚科学会雑誌
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原著
当科における過去3年間の掌蹠膿疱症111例の統計学的検討
藤城 幹山坪井 良治大久保 ゆかり
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2015 年 125 巻 9 号 p. 1775-1782

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抄録

2010年から2012年までの3年間に当科を初診で受診した掌蹠膿疱症患者111例を統計的に検討した.結果は,男性38例,女性73例,平均発症年齢44歳,喫煙率62%,爪病変31%,骨関節症状45%,金属アレルギー14%であった.統計的に検定を行ったところ,骨関節症状は爪病変,金属アレルギーの既往,50歳未満での発症と合併率が有意に高かった.患者背景と治療効果の関係では,喫煙を継続している群,爪病変がある群,金属アレルギーの既往がある群,40歳代および40歳以上で発症した群では治療効果が有意に低いことが示された.

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© 2015 日本皮膚科学会
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