日本皮膚科学会雑誌
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速報的小論文
ブラジルから帰国後にジカウイルス感染症と診断された症例
石橋 正史
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キーワード: Zika virus, rash, travel history, PCR
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2016 年 126 巻 8 号 p. 1465-1468

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抄録

ブラジルに渡航した後,ジカウイルス感染症と診断された症例を報告する.今回の輸入症例は,中南米におけるジカウイルス感染症の流行後としては初めてとなる,国内でジカウイルス感染症患者の輸入症例である.受診時,発熱は見られなかったが,略全身性に淡紅色紅斑,丘疹が認められた.尿からジカウイルスRNAが検出された.皮疹は速やかに消退し,後遺症なく治癒した.

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© 2016 日本皮膚科学会
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