日本皮膚科学会雑誌
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新・皮膚科セミナリウム 蕁麻疹治療のたどり来し道とこれから
3.来し道と今後の展望
平郡 隆明
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2017 年 127 巻 8 号 p. 1757-1763

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抄録

蕁麻疹学の歴史は古く,紀元前4世紀のヒポクラテス学派によって,イラクサ(=蕁麻)や虫刺症との関連が知られていた.蕁麻疹関連の歴史上の主なランドマークとしては,マスト細胞の発見,ヒスタミンの生理活性の解明,抗ヒスタミン薬の登場,自己免疫性蕁麻疹の発見などが挙げられる.最近では難治性蕁麻疹に対して抗IgE抗体による治療が各国で行われ,ほぼすべての病型の蕁麻疹に効果があることが示されている.

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© 2017 日本皮膚科学会
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