日本皮膚科学会雑誌
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症例報告
出生前に病変の大部分が退縮し脂肪萎縮を生じた先天性血管腫の1例
山﨑 絵美菊地 克子玉渕 めい東條 玄一力石 健笹原 洋二相場 節也
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2018 年 128 巻 7 号 p. 1509-1514

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抄録

出生時より存在する赤色調のあざを主訴に2カ月時に初診した女児.下腹部右側に,やや陥凹する蒼白病変と暗赤色紅斑が不規則に混在する熱感のない局面を認めた.病理組織は,glucose transporter 1(GLUT 1)陰性の血管内皮細胞よりなる血管腫であった.1歳11カ月まで経過観察したところ,淡い紅斑はやや改善したが皮膚萎縮は不変であった.出生後に病変の増大がなかったことから,出生前に大部分が退縮し脂肪萎縮を呈したpartially involuting congenital hemangiomaが考えられた.

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© 2018 日本皮膚科学会
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