2019 年 129 巻 2 号 p. 161-167
皮膚科看護に特化した看護師育成の体制構築の方向性を検討するための基礎的資料として,医師(168人)と看護師(280人)の皮膚科看護に対する認識を調査した.皮膚科看護に関する知識と技術25項目中,看護師の方が有意に高い割合で必要であると回答した項目は,皮膚科分野の医学的知識(2項目),疾患の知識(4項目),治療の知識(3項目),指導(力)(8項目)の17項目であった.患者に適切な情報を伝えてケアをチームで行う上で,看護師と医師とのギャップを埋め共通理解を図る必要がある.