日本皮膚科学会雑誌
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原著
好酸球性筋膜炎9例の検討:早期ステロイド導入による線維化の予防と病勢の指標としてのTARCの有用性
花井 志帆森木 睦佐野 悠子八木 宏明
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2019 年 129 巻 6 号 p. 1329-1337

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抄録

当科で経験した9例の好酸球性筋膜炎について後ろ向きに調査をした.8例が女性,全例で初発症状は下腿浮腫であった.1例は1年以上の経過で受診したが,既に広範囲に皮膚硬化を呈しステロイド抵抗性であった.発症から短期間での受診例は,浮腫性硬化程度の症状にとどまり,ステロイド治療で治癒し持続性の皮膚硬化には至らなかった.硬化や拘縮などの後遺症の予防として早期の診断とステロイド導入が重要であると考えた.治療前にTARCを測定した例では全例で高値であり,治療前後での変動が大きく病勢の指標として有用であった.

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© 2019 日本皮膚科学会
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